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イギリスで広がる「リフィル」革命

更新日 2018.7.11日

水Do!ネットワークでは、2017年9月、欧州の脱使い捨てプラスチック政策の現地調査を行いました。その報告の中から、英国でNGOが牽引するふたつの脱ペットボトルのキャンペーンをご紹介します。

Refill

ブリストルウェブ用合体3

イギリス西部のブリストルでは、2015年に市が欧州グリーン首都に選定され、そのプロジェクトの一環として市民団体City to Seaが開始した「リフィル(Refill)」が広がっています。海ごみの中でも目立つアイテムのひとつ、ペットボトルに焦点を当て、その削減のために、街中にたくさんのリフィル(給水)スポットを増やそうという活動です。
カフェ等の店舗は水筒を持ってきた人に無料で給水するサービスを提供し、水道局の協力で新しくリフィルしやすい水飲み場もできました。
これらのリフィルスポットはアプリで探すことができ、利用するとポイントを獲得したりSNSでコミュンケーションができる楽しいしくみです。市内の登録店舗は300を越え、今ではイギリス国内ばかりか他の欧州の都市にも広がっています。

One Less

One Less ウェブ用合体

ロンドンでは、ロンドン動物園を運営するロンドン動物学協会が2016年に開始したキャンペーン「One Less」が大きく展開しています。海のプラスチックごみ問題への影響を訴えるため、まず大手デパートのセルフリッジとパートナーシップを組み、ペットボトル入り飲料水の販売をやめることを宣言、動物園でも販売をやめて給水ステーションを設置しました。
さらに多くの事業者、大学、コミュニティ等とともに、「リフィル革命」のイニシアティブを展開、ロンドン市や国連にもロビーイングを行いました。ロンドン市の環境委員会の意向とも合致し、ペットボトル削減のための様々な対策が施政に盛り込まれました。
そして、2018年の夏には市長とOne Lessの共同プロジェクトにより、新たに市内20か所に給水のできる水飲み場が設置されることになりました。設置場所も公募で決定します。

イギリスで急速に進むリフィル革命。日本でも2020年の夏にオリンピック開催を控えた今こそ進めたいものです。

(瀬口亮子)

Refill 公式サイト(英語)
One Less 公式サイト(英語)

※ロンドン動物学協会の「One Less」キャンペーンマネージャー、フィオナ・シュウェリン氏が、2018年2月22日、水Do!フォーラム2018 海ごみから考える脱使い捨てと水のエシカル消費」で講演しました。報告はこちら

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