←あなたも水Do!キャンパスで トップへ

キャンパスレポート(2)
ポートランド州立大学(アメリカ、オレゴン州)

学生が主体となって水道水推進キャンペーンを展開

 

ポートランドの街中の水飲み場

オレゴン州ポートランドはとてもエココンシャスな街です。緑にあふれ、街のいたるところに水飲み場が設置されています。

そんな街の中心地に位置するポートランド州立大学には、エコクラブに所属する学生たちが中心となって活動する「Take Back the Tap (水道水を取り戻せ)」というキャンペーンがあります。

ポートランドの水道水はとても安全で、さらに世界的にもとても安価だと言われています。しかし、かつてポートランド州立大学では、年間500万本近いペットボトル入り飲料水が消費されていました。ペットボトル入り飲料水の生産では、多くのエネルギーや水資源を消費し、CO2を排出します。

そのことに危機感をおぼえた学生たちは、大学の補助を受けながら「水は無限ではないこと、そしてペットボトルが環境に大きな負荷をかけること」を伝えるためのキャンペーンを2008年から開始しました。

まずエコクラブの学生たちは、一般の学生たちが、なぜ水道水を飲まずにペットボトル飲料水を買うのか、調査しました。すると、学生たちから「水道水を持ち歩くためのボトルを持っていない」「水道水は飲むためにはあまり安全ではないのではないか」という意見が多く出ました。

水筒を格安で販売中!

そこで Take back the Tap キャンペーンでは、2008年度から2009年度にかけて再利用可能なステンレスのウォーターボトルを定価の40パーセントの価格で学生たちに販売しました。そしてその売上金をもとに、もともとキャンパス内にあった水飲み場を、ウォーターボトルにも給水できるように改造しました。

新たな給水機が設置されました

さらに、このキャンペーンが話題を呼び、エコクラブはさまざまな協力を得てキャンパス内に新たなハイテク給水機を7つも設置することができました。今では、多くの学生がマイボトルを持ち、キャンパス中の給水機を利用しています。

報告:内山雪乃(早稲田大学学生、2010年ポートランド州立大学交換留学)

 

Take Back the Tap について(英語)
http://pdx.edu/insidepsu/students-take-back-the-tap

Take Back the Tap の活動の歴史など(英語)
http://pdx.edu/healthycampus/campus-hydration-stations

キャンパス内の給水機マップ
http://pdx.edu/sites/www.pdx.edu.healthycampus/files/Filtration_Stations_Map.pdf

ページトップへ