Refill Japan給水スポット大賞2020 受賞団体決定!
更新日 2021.3.26日
給水スポットを広げることで、環境負荷の低減と魅力的なまちづくりを推進する主体間の協働プラットフォーム、Refill Japan(事務局:水Do!ネットワーク)は、全国をリードする取り組みを表彰する「Refill Japan給水スポット大賞2020」の受賞団体を、以下のとおり決定しました。
大賞 生駒市(奈良県)
自治体(中小規模)部門 最優秀賞 生駒市(奈良県)
自治体(大規模)部門 最優秀賞 東京都
コミュニティ部門 最優秀賞 NPO法人 アーキペラゴ(香川県)
3月25日(木)に、東京国際フォーラムにて授賞式を開催し、表彰状を授与、各団体による取り組み紹介を行いました。
Refill Japanは、受賞各団体の取り組みのさらなる発展とともに、これらの先進事例を参考に、日本全国に給水スポットのまちづくりが広がることを期待します。
●各受賞団体の表彰内容概要
生駒市 「「生駒のおいしい水プロジェクトと使い捨て飲料容器削減」
<取り組み概要>
生駒市、水道水飲用推進の「生駒のおいしい水プロジェクト」として、駅前広場・公共施設等への魅力的な水飲み・ボトル給水インフラ設置、市内店舗の無料給水参加推進、市内団体への給水機無料貸出、イベントでの利き水実施等による啓発活動を行ってきました。また、市全体の脱使い捨ての取り組みとして、飲料自販機の削減、会議でのリユースびん茶導入等を実施してきました。
<評価のポイント>
脱使い捨てと地元水道水のアピールを両輪で展開してきたことが高く評価されました。またいずれの取り組みも先進性に富み、他自治体への波及効果も見られます。
東京都 「「公共空間における東京水へのアクセス確保」
<取り組み内容>
東京都では、都営地下鉄全駅を始め、公共施設に冷水機を設置するとともに、高度浄水処理でおいしくなった「東京水」をアピールするDrinking Water Stationと位置付けています。さらに水道局でシンボル的な水飲み・給水インフラの設置、給水スポットのマップによる可視化などを推進するとともに、環境局で使い捨てプラスチックの削減の施策立案や実装実験を進めています。
<評価のポイント>
多部署にわたる長期的な取り組みが相乗的に、公共空間での「東京水」へのアクセス確保と、市民への啓発につながっています。特に、都営地下鉄の全駅冷水機設置は、他自治体の地下鉄等の手本になるべき事例であり、高く評価されます。
NPO法人アーキペラゴ 「うどん県香川を給水スポット先進地に」
<取り組み内容>
海ごみ問題に取り組む団体のプロジェクトから、ペットボトル削減のためマイボトルに給水できる場所「オアシススポット」を広げる活動を開始。地元香川ではうどん店のセルフサービスが定着していることから、うどん店を皮切りに無料給水スポット登録への参加を呼びかけ、ウェブ上のマップを制作。Refill Japanのキックオフから「Reefill香川」としても活動。
<評価のポイント>
瀬戸内海のクリーンアップ活動と、地元のうどん文化を、給水スポットでつなげて、ユニークに展開しています。地元メディアや行政にも影響を与えており、市民発の活動として成果をあげているベストプラクティスとして評価できます。
●Refill Japan給水スポット大賞
給水スポットを広げることで、環境負荷の低減と魅力的なまちづくりを推進する主体間の協働プラットフォーム、Refill Japan(事務局:水Do!ネットワーク)が、全国をリードする取り組みを表彰する制度として、2020年度に開始。各部門の優秀事例を表彰するとともに優秀事例の中から「大賞」を選定。
【応募部門】
・自治体部門(都道府県、市町村)
・コミュニティ部門(自治体とは別に住民や商店街等が取り組んでいる場合)
・事業者部門(交通機関、商業施設、学校等)
【審査で重視するポイント】
・取り組みの先進性
・活動の継続性
・給水スポットの数
・実際の利用状況の把握
・市民、利用者とのコミュニケーション
【選考委員】
藤野純一氏(地球環境戦略研究機関 都市タスクフォースプログラムディレクター)
橋本淳司氏(水ジャーナリスト)