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脱使い捨てペットボトル!「Refill Japan」キックオフイベント5/29開催

更新日 2019.6.5日

5月29日、日本全国に給水スポットを拡大する「Refill Japan」キックオフイベントを都内(日比谷図書館)にて開催。今後給水スポットを全国に拡大することによって使い捨てペットボトルを減らしていこうと、NGOや関心のある市民、自治体、企業など約60人が参加しました。

 

●特別講演「SDGに貢献する給水スポットのあるまちづくり」
藤野純一氏(地球環境戦略研究機関都市タスクフォースディレクター、東京オリンック・パラリンピック組織委員会 街づくり・持続可能性委員会委員)

東京2020大会は十分な準備期間を経て開催される「SDGs大会」と言えます。
「持続可能性に配慮した運営計画第二版」では、SDGsの17の目標と169のターゲット、SDGsを支える五つのP〔人間(People)、豊かさ(Prosperity)、地球(Planet)、平和(Peace)、パートナーシップ(Partnership)〕、17の持続可能な開発目標(SDGs)の構造関係が紹介され、SDGsを十分踏まえた運営アプローチがなされることがわかります。
東京2020大会への参加方法は試合を見る以外にもたくさんあります(リンク:https://participation.tokyo2020.jp/jp/)。給水スポットの拡大がオリンピックへの参加方法の一つとなり、来日した方が東京の良さを感じることにつながれば、と思います。

 

 

●Refill Japan企画概要紹介「今こそ、リフィル!」
瀬口 亮子(水Do!ネットワーク事務局長)

給水スポットがなぜ必要なのか、環境面、SDGsとのつながりについて説明をした後、Refill Japanの概要について(給水スポットとは/Refill Japanのターゲット/活動計画/給水スポット拡大のためのツール等)紹介しました。また、東京2020大会のレガシーの一つにすべく、給水スポットの拡大を進めて行こうと呼びかけました。

 

 

 

 

 

●香川県高松市「うどん屋から始まる街のオアシス」
森田桂治氏(NPO法人アーキペラゴ副理事長)

アーキペラゴはアートを通してまちの活性化を行っているNPOです。2010年、瀬戸内国際芸術祭をスタートする際、国内外から多くの人が来るのに砂浜が汚れていてはいけないとクリーンアップ活動をはじめました。海岸のごみは多い順に、牡蠣の養殖用パイプ、ペットボトル、ペットボトルキャップ、食品の包装袋、食品の容器でした。この結果をもとに、自分たちの活動を通じて解決できそうなものとしてペットボトルを対象に選び、マイボトルの持参呼びかけ、給水スポットマップの作成に取り組んできました。
給水スポットは現在45箇所。その4割はうどん屋。うどん屋には必ず給水機があり、お湯やお茶を提供しているため給水スポットとしての多く登録されています。最近はゲストハウスが給水スポットとして登録されることも増えてきました。インバウンドの影響で外国人旅行者が増えつつあり、給水ニーズが高まっています。また、クリーアップイベントの際は、マイ弁当箱、食器の持参をよびかけています。今後はカフェなどにどう広げていくかが課題です。
NPO法人アーキペラゴ(リンク

 

●奈良県生駒市「生駒のおいしい水プロジェクト」
吉本直樹氏(生駒市上下水道部総務課 課長補佐)

生駒市では4割の深層地下水と6割の奈良県営水道の水をブレンドし水道水として提供しており、水道水が安全安心・安価であることを知ってもらうために2014年から「水のPR事業」を行なっています(詳しくはこちら)。
具体的には①給水スポットの設置、②市内6箇所に水飲み場の設置、③自治会や学校の行事で使える給水機の貸し出し、④利き水ワークショップの実施を行なっています。
給水スポットになっているお店にはのぼりを立ててもらったりステッカーを貼ってもらったりしています。また、ウェブサイトでお店の場所や住所も紹介しています(詳しくはこちら)。時代に対応した事業展開をしていくため、若手の職員を中心としたチームを立ち上げ戦略を検討しています。生駒市での取り組みがRefill Japanの展開の一助になればと願っています。

 

 

リレーメッセージ

●地域環境デザイン研究所ecotone代表理事 太田 航平
祇園祭と天神祭で散乱ごみ、ごみの発生そのものを防ぐため、リユース食器を導入する「ごみゼロ大作戦」を行なっています。お祭りごみの多くはペットボトル。減らしていくためには「リフィル」がカギになります。オリンピックを契機に市民、行政と共にパートナーシップでリフィル文化を進めていきたいと思っています。
祇園祭ごみゼロ大作戦(リンク)、天神祭ごみゼロ大作戦(リンク

 

●NPO法人くまもと未来ネット 理事 大住 和子
熊本は水の美味しさで知られており、小学生も水源が地下水であることを学校で学びます。しかし、熊本市内でもミネラルウォーターの消費は多く、公園ではペットボトルが多く転がっています。問題を解決するために給水スポットをたくさんつくっていきたいと思っています。

 

 

●水ジャーナリスト 橋本 淳司
ペットボトルと水道水の違いは主に三つあります。まず、水道は水道法、ペットボトルは食品衛生法の管理下に置かれています。水質の検査項目は、水道水は51、ペットボトルは39。値段も違います。1リットルあたり、東京都の場合、水道水は0.24円。ペットボトルは100円。500ミリリットルの水筒を持った人が1日に100人来たとしても10円しかかかりません。多くの人が給水スポットの取り組みに参加するようになればと思っています。
アクアスフィア・水教育研究所 代表 橋本淳司(リンク

 

●全国川ごみネットワーク 事務局長 伊藤 浩子
どこの川でもごみ拾いをするとペットボトルが一番多く拾われます。多くはまち中で捨てられ、用水路に落ち、海へと移動してきています。日本の川には4000万本のペットボトルが散乱しているという調査もあります。これを並べると那覇から稚内まで到達するほどです。給水スポットを爆発的に広げ、きれいな川や海をつくっていきたいと思います。
全国川ごみネットワーク(リンク)

 

●一般社団法人JEAN 事務局 吉野 美子
30年前から国内外の海ごみ問題の解決をするための活動をしています。世界的にみてもペットボトルごみは常に1か2位にランクインするほど多く、海ごみの現場ではギリギリのところまできています。ペットボトル全体の使用量を減らすためにも、給水スポットを拡大し、水道水を選ぶ人が増えればと思っています。
JEAN(リンク)

 

●東京都環境局資源循環推進部 古澤 康夫
東京都は、2050年までに脱炭素を目指しています。また、プラスチックの焼却を2030年までに4割減という目標も掲げました。みなさんと協力しながら脱使い捨てを目指していきたいと思います。

 

 

●環境ジャーナリスト 枝廣 淳子
使い捨ての時代は終わりました。これからは水も希望もリフィルの時代です。

●英国NGO City to Sea, Refill プロジェクトマネージャー Gus Hoyt
東京オリンピックは、日本がサステナビリティへのすばらしい取り組みを示す、またとない機会です。リフィル・ジャパンの活動により、多くの来日外国人が使い捨てペットボトルに入った水を買うのではなく、無料で給水できるようになり、日本からリフィルが飛躍的に広がることを期待しています。

リレーメッセージメンバー一同で「えいえいおー!」。これから日本全国に給水スポットを増やしていきます!

 

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