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水Do!フォーラム2017 世界は「脱使い捨て」に向かう! 開催報告

更新日 2017.4.5日

水Do!フォーラム2017合体800

3月16日(木)、東京国際フォーラムにて、2回目となる水Do!フォーラムを開催しました。
今回は、水Do!先進国アメリカよりゲストを招き、国内外の事例を共有しながら「脱使い捨て」に向けた合意形成のあり方を議論しました。

 ●特別講演「コンコードの歴史的なペットボトル飲料水条例」

最初の特別講演は、住民投票により町内でのペットボトル飲料水の販売禁止条例を成立させた米国コンコード市の経験について、その運動の中心人物の一人、ジル・アッペルさんにお話しいただきました。
  一人の老婦人の「プラスチックが海を汚染している」「ペットボトルは環境負荷が高い」という素朴な問題意識から出発した運動は、全米が注目する3年越しの挑戦になりました。
アッペル氏は、相手を知り、それに合わせてアプローチすること、具体的なオルタナティブを示すこと、子どもたちを巻き込むこと等、成功した運動の戦略を共有してくれました。

●国内外の事例報告

  事例発表では,水Do!ネットワーク事務局の瀬口より、コンコード以外の米国におけるヒアリング、フィールド調査の報告をしました。特に、全米的な動きになっている自治体の公費によるペットボトル飲料水購入廃止や国立公園における販売禁止については、リーダーや行政職員の率先行動をとる姿勢に加え、強力なNGOの働きかけがあったことを紹介しました。
大阪産業大学の花嶋温子さんからは、大阪府内における自治体の環境審議会および廃棄物減量審議会における飲料の提供状況に関するアンケート調査結果を共有いただきました。環境のことを話しあう会議であっても半分以上でペットボトル等の使い捨て容器が使用されている現状から見えてくる行政職員の認識、行動変化の可能性を検証し、すでに現れている変化を紹介いただいました。
環境ネットワークくまもとの大住和子さんからは、水道水の100%を地下水で賄う熊本が先の地震で受けた影響を報告いただきました。市内の水枯れは一時的なものだったとはいえ、地域によっては、地下水確保に影響が出ていること、また災害時における水道事業者の努力と日頃からの備えの大切さは、貴重な経験の共有でした。

●講演「今なぜ水Do!? SDGsから考えよう」

水ジャーナリストの橋本淳司さんからは、持続可能な開発目標(SDGs)の観点から、水をめぐる考察をいただいました。SDGsは途上国における安全な水確保だけの問題ではなく、私たちの日頃のくらしが、実は水の危機と密接に関係があること、エネルギー使用やペットボトル飲料の環境負荷等、原題の都市生活の拡大はますます地球や私たちの未来を追い詰めることを多くの資料を用いながらお話くださいました。

●パネルディスカッション「水Do!社会に向けた合意形成」

最初に、パネルから参加いただいた大阪の老舗茶屋、袋布向春園の井上典子さんより、日本茶離れへの危機感から始めたポジティブな活動「給茶スポット」の広がりや、若い消費者の行動への影響についてご紹介いただいました。
その後、「問題意識をどう伝えるか」「反対する人々にどう対処するか」「合意形成のゴールをどこに置くか」の3つの論点から、水Do!を広げるための合意形成のあり方を議論しました。
 共通して出てきたのは、「ネガティブ情報だけを与えても人は動かない」ということ、そして、具体的で魅力的なオルタナティブの大切さです。
日本の場合、欧米に比べて行政がビジネスに対して毅然とした対応を取らないことが挙げられますが、一方でお茶屋さんや茶農家、水道関係者などの声にもっと耳を傾けることの必要性も示唆されました。
そして、合意のゴール設定は、納得の得やすい範囲から段階を踏んで進めていくことが効果的ではないか、運動の戦略は相手を知ってのマーケティングである、とアッペルさんが経験を踏まえて話されました。
  最後に、登壇者それぞれに魅力的なオルタナティブを示しながらコメントし、非常にポジティブな雰囲気でパネルディスカッションを終えました。

すばらしいご発表をいただいた登壇者の皆さん、年度末の忙しい時期に会場に足を運んでくださった皆さん、ありがとうございました。

今回のフォーラムがまた一つ、水Do!の進化のステップになったと思います。今後さらに発展する活動にぜひご参加ください!

※水Do!フォーラム2017 開催告知、プログラムはこちら

※講演、パネルディスカッションの詳細は、「グローバルネット2017年6月号」の特集記事に掲載されています。

     特別講演 ジル・アッペル氏 「コンコードの歴史的な使い捨てペットボトル入り飲料水禁止条例」

 報告 瀬口 亮子 「アメリカの都市における脱ペットボトルと水道水の飲用推進」

 パネルディスカッション 「水Do!社会に向けた合意形成」

 

 

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