<開催報告>Refillサミット2021in京都 給水スポットでSDGsのまちづくりを推進する京都宣言採択
更新日 2021.2.25日
2021年2月13日(土)、14日(日)の2日間、全国で給水スポットを広げる活動に取り組む地域リフィルの代表が集い、第2回Refillサミットを開催しました。今回は、コロナ禍を受け、京都の会場とオンラインの併用となりましたが、熱意ある報告と議論の場となり、給水スポットを広げることを通して、地域からのSDGs貢献を推進することを提案する「京都宣言」を採択、発表しました。
●リフィルサミット2021(1日目)
午前中は、各地からの活動報告を共有しました。多くの地域がコロナ禍でも工夫して給水スポットを広げており、参加メンバーの層も厚くなっています。中でも各地の「イチ押し給水スポット」は、地域色が出て、お互いに印象に残りました。
午後は、相互アドバイスや、今後の活動展開を議論、そして、私たちの決意と日本社会への提案をまとめた宣言の内容を議論しました。
●公開セッション「給水スポットでSDGsのまちづくりを広げよう!」(2日目)
サミット2日目は、ゲストを招いての公開セッションを開催しました。オンライン開催ということで、全国から約80人が参加しました。
◆基調講演「命の水は街の基本インフラ~すべてのSDGs達成の鍵」
橋本淳司さん(水ジャーナリスト)
水は貧困、健康、ジェンダーの平等、教育など、様々なSDGs達成の基盤になっています。そして、先進国に住む私たちの水のエシカル消費は、気候変動防止、持続可能な資源利用、森林や海の保全等、さらに様々なSDGsの達成に貢献します。
私たちが水を使うときに常に、どこから来て、どこに行くのかを意識することの大切さをわかりやすくお話いただきました。
●基調報告「国内外に広がるリフィルムーブメントとRefill Japan」
瀬口 亮子(水Do!ネットワーク 事務局長)
水分補給におけるライフサイクルの環境負荷の低減から始まった水Do!キャンペーンの趣旨、2019年5月にキックオフしたプラットフォームRefill Japanの概要、これまでの進捗と広がり、成果を報告しました。
●報告「各地の活動紹介」
全国10地域のリフィルパートナー団体
各地のリフィル団体が、リレー形式で、それぞれの活動を報告しました。それぞれのお国自慢も交えた3分ずつのプレゼンテーション、オンラインでもバトンがうまくつながって、一体感を味わうことができました。「地域リフィルが主役」のRefill Japanのすばらしさをおわかりいただけたと思います!
◆ディスカッション「リフィルで街が変わる!」
北川 聡さん(吉祥菓寮ブランドマネージャー)
木屋 範久さん(京都市環境政策局循環型社会推進部)
橋本 淳司さん(水ジャーナリスト)
太田 航平(Refill京都・地域環境デザイン研究所ecotone)
開催地の京都から、給水スポットに登録している店舗オーナーである吉祥菓寮の北川さん、市の環境部署担当の木屋さんを招き、基調講演をいただいた橋本淳司さんも交えながら、Refill京都の太田さんの進行で、ディスカッションを行いました。
吉祥菓寮は、国産大豆にこだわるきな粉スイーツ店で、元々老舗の大豆商店。単なるインスタ映えではなく、農家とのつながり、安全な環境づくりといったことをブランド価値として大切にしています。給水スポットへの参加は、その価値に合致しており、メリットは多いとお話くださいました。
京都市は、政策の中で、イベントでの給水ステーション設置や、給水スポットに関する情報発信、家庭系ペットボトル排出量半減目標等を掲げており、事業者や市民団体の取り組みを支援していく意向です。
観光地である京都の特色も生かしながら、給水スポットを広げることで、SDGsの達成に貢献するまちづくりを推進していく関係者の連携が始まっていることが、確認でき、Refill Japanへの期待の言葉もいただきました。
◆ミニオリエンテーション「あなたの地域でも始めよう」
事務局長の瀬口より、Refill Japanへの様々な参加方法と、その手順を紹介、関心を持った方は気軽にご連絡くださいと呼びかけました。
※Refill Japanへの参加のご案内はこちら
◆宣言発表「Refillサミット2021京都宣言」
新型コロナウイルスの感染拡大が人々に与えた影響に触れつつ、様々なSDGsの達成に貢献する給水スポットを広げる活動の意義を確認、さらなる取り組みの拡大のために、市民、事業者、自治体、国の行動を呼びかける宣言を採択、公開セッションの最後に発表しました。
▶Refillサミット2021京都宣言 全文(PDF)
お互いにたくさんの刺激と元気をもらい、各地の活動が確実に育っていることを確認できたサミットでした。
全国からご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
ぜひ、あなたの地域でも、リフィルの活動、始めましょう!